作詞家リアルボイス コラム 1
作詞家リアルボイス
誕生秘話
作詞の基礎は学校や教則本で学べる、でもプロの作詞家の話って聞けるチャンスが無い。だったらプロの作詞家の話を誰でも聞けて学べるワークショップを作れないか?そうして誕生した「作詞家リアルボイス」の誕生秘話ちょっとだけ紹介!
昔から学ぶことイコール賢者の話を聞く事でした。でもプロの作詞家の生の話を聴ける機会ってないのが現実、、だったらそんな作詞を学ぶ機会を作れないか?
そこで作詞家 澤地隆さん、青Yりんごさんに相談。
今まであるようで無かったリアルタイムでプロの作詞家の話が聞けて勉強出来るワークショップが誕生しました。
それが作詞トークで学ぶ「作詞家リアルボイス」です。
まずは本編レポートを読む前にぜひ誕生秘話を体感してみてください。
(これは以前ブログ「作詞家作曲家になろう、さくなろ道場」で紹介させてもらった内容に加筆をしてコラムとしてリライトしてみました)
プロの話は知識の「本当の意味」を教えてくれる
ここ数年、漠然と何か新しい企画ってできないかな?って考えていて、、、
19年間続いている「SongBank作詞作曲勉強会」月一回のペースで対面でやっていたけどご存じのとおりコロナが大流行し始め、対面では開催できなくなり「オンライン勉強会」をスタートさせることに。
多分この強制的な変革がなかったら今回のリアルボイスはできなかったと思います。
話は戻って新しい企画を考えていた時にふと思ったことは「自分の若いころってどうだったんだろう、、」若い頃には音楽スクールという場はトミー青年が住んでいた北海道にはなかったし、教則本もなかった時代に作詞家、作曲家と呼ばれる先人たちは活躍していた。
じゃ彼らはどうやって勉強したんだろう?
そんな事を考えていた時に、ふと思いついたのが「自分の場合、プロ音楽家と仕事し、その人たちの話を聞いたことが一番勉強になった」という事。
その道のプロフェッショナルの話って、自分の中に眠っている「役に立たない」と思っていた何でもない知識や経験の「本当の意味」に気づかせてくれるんですよ。
「なーんだあれってそうだったんだ、、」ってね
SongBankを23年やっていて作詞作曲家を志した人がプロになれるまでしっかりと勉強した人でも最低5年から8年くらいかかる、でも勉強会などに参加して勉強した人は3年から5年で独り立ちしていく、、これって何だろうと思っていました。
多分プロの人の意見や他人の人の作品に触れて気づきの時間が短縮されるからだと思う。
でもプロの作詞家の話って聞ける機会って無いのも現状。
だったらプロの作詞家たちの話を聞いて勉強出来る「何か?を」作るのはどうだろう…
そんな想いが背中を押してくれて誕生したのがこの「作詞家リアルボイス」なんです。
作詞家 澤地隆さん この人しかいない…と思って声掛を
あの当時のトミー爺は「うたまっぷ作詞スクール」の運営を手伝っていたので一緒にやっているプロデューサーに相談する事に、、
そうすると返ってきた答えが
トミーさんそれは面白いぜひ「うたまっぷ」でやりましょうという事になった。
とは言ったもの何をどうしたら良いのか分からない…まずは一緒にやってもらえる作詞家さんを探すことに。
その時にピピっと脳裏に閃いたのは作詞家「澤地隆」さん。
澤地さんとは実は40年以上前から色んな局面で接点があったんです。
トミー爺がヤマハのスタジオ運営スタッフをやっていた若かりし頃、澤地さんは学生バンドのリハーサルに来てくれていて、それから数年後に作詞家とマネージャーとして一緒に仕事をする事に、、とにかく色んな局面で一緒に仕事をする機会が多かった。
また澤地さんは作詞家以外にもご自身でアーティスト活動していたり、色んな所で後輩育成の仕事もしている、、、
この人しかいない…と思って声掛けさせてもらいました。
そうだトミーさん一緒にトークショーしませんか?
早速、澤地さんとミーティングを、、昨今のコロナ禍なのでzoomを使ってのミーティング。
「澤地さん、今作詞を勉強している人たちって直に作詞家の話を聴ける機会って無いですよね、それが出来る作詞ワークショップを作りたい」
「一緒にやりませんか?」
「トミーさん、それは面白そうですね、、」
「僕らもそうやって学んできた」
「ぜひやらせてください」
「でも澤地さん90分一人で講演できますか?」
「90分か、、出来ない事もないけど、、そうだトミーさん一緒にトークショーやらない?」
「そうそう、自分もトミーさんに色々聞いてみたい事もあるしね、、どうですか?」
「??っえ?俺も出るの?マヂ、、」
という事で話の流れでトミー爺も出演することに、、笑い。
でもそれはずっと考えていたんですよ、、よくラジオ番組でキャスターとゲストのトークってあるでしょ、、あんな感じに進行できないかな?って
兎に角「作詞家愛好家の人たちが聞きたいテーマを選んでトークショーを作りたい…」というトミー爺の考えをくみ取って澤地さんが簡単な企画書を作ってくれる事になりました。
そして出来てきた澤地さんの企画書が凄いことに
数日後、澤地さんから企画書が届きました。
これが凄かった
以下、抜粋してみました。
「澤地隆の作詞家リアルボイス」
ー詞を書く前に知っておこうー
作詞家澤地隆の“ただ書きゃいいってもんじゃない”作詞をするには、コンセプト、フレーズはもちろん大事です。
でも、実は書く前に知っておくべきこと、作詞の周辺で大切にすべきことがたくさんあります。
現場を知る作詞家が、そんな流儀、作法の秘密をナマでお伝えします。作詞スクールだけの特別講座です。第1回 ところで歌の詞ってなにが大切なの?
ー澤地さんからのメールの抜粋ー
第2回 どこまで歌詞の見かけにこだわってる?
第3回 作詞家は音楽家でしょ?
第4回 歌詞を書き出す前になにしてる?
第5回 歌ってだれのもの?
第6回 作詞家って詞を書くだけだと思っていない?
このコンセプトを見てトミー爺が欲しかったアイデアだって小躍りしたのを覚えています。後日1テーマごとの詳細が送られてきてその内容が現在の「作詞家リアルボイス」の本編で繰り広げられています。
もう一人、一緒にやってくれる人が欲しい、、
澤地さんとのトークはきっと専門的な話をベースにそれをリスナーに寄り添った内容にまで落とし込む事が出来ると核心できました。
だからもう一人、澤地さんとは対局を担う人が欲しかったんです、、誰だろう、、、
世代的には澤地さんとトミー爺、比べると俺の方が7~8歳くらい上、同じ時期音楽業界で仕事をしてきたけど、もう少し若い、ユーザーに近い年齢、経験を持っている人はいないか?
青Yりんごさんだ!!
りんごさんとは面識はなかったけど作詞スクールの添削のやり取りでりんごさんの作詞に関する姿勢や生徒さんに対しての寄り添い方が素晴らしい人だと思っていました。
まさにりんごさんはネット時代に作詞家になった方で、そんな経験を話してくれないかな?とお願いしてみたところ快諾もらいました。
りんごさんから上がって来た企画も凄かった
そこでりんごさんから上がって来た企画も期待通り、いやそれ以上の内容でした
作詞家、青Yりんごのサクサク咲詞。
孤独のFIGHTER 自分ぼっちにエナジーを!
青Yりんごの経験から語る作詞のコツや、作詞家を志し、其れを咲かせるための心の処方箋1 職業作詞家とは。
ー青Yりんごさんからのメール抜粋ー
2 何から(何を)描けばいいの?
3 共感とは。
4 ヒット曲分析
5 もうひとりの自分を知る。。。
これから内容は細かく詰めて行くのですが面白そうでしょ。。
天手古舞の日々!これ企画したのは誰?あんたでしょ、、笑い
さてこれからが大変、何もなかったところから新しいワークショップを作り上げる作業が待っていました。
まずは名前をどうしようと思って悩んでいた時に思ったのが
今回の企画ってプロの作詞家さんの生の声が聴ける貴重な機会、そんなワークショップ
生の声、、リアルボイス、、「作詞家リアルボイス」単純な発想だけど良い名前だと思いませんか?笑い
それから数週間かけて内容を作詞家澤地隆さんや青Yりんごさんと練り上げ、そしてなぜか自分も出演するはめになってしまった、、作詞家リアルボイス。
【時間は何分くらいが、、】
まずはどのくらいのトーク時間が良いのだろう?
トミー爺が毎月やっている勉強会は参加者が5~7人くらいで内容は4時間、プラス打ち上げ(zoom飲み会)で6時間くらいの内容。
さすがにそれは長いだろう…
ふと思ったのがトミー爺が教えに行っている専門学校の1コマ、1時限の長さが90分、大学も同じくらいだと思うので90分というのが参加者が集中できる時間なのかな?と思い90分のトーク内容にしようと決定。
【トーク内容はどうする?】
澤地さんやりんごさんから上がって来た企画書のテーマに沿ってやる事は基本決めていたけどただアドリブ、出たとこ勝負で話せばよいのか?
いやそれでは伝えたいテーマを網羅する事は出来ないと思い進行台本が必要だと核心
じゃどうするの?
台本を作らないとダメかな?誰が作るの、、あんたでしょ!トミー爺、、笑い
そうだHPを作らなきゃ…
この時代HPを作らないと始まらない…と思い、うたまっぷのプロデューサーさんと話を詰める。
HPはうたまっぷさんが作るという事になりお願いする。
なにせトミー爺はHPを運営、更新はしたことがあるけどゼロから作ったことがない、、自分の欠点として自覚しているのはデザインセンスが全くないんです。
だからHPの制作はうたまっぷさんにお任せた方が正解ですよね、、ただ、HPの構成、内容はトミー爺が考えることになる。
また一つ仕事が増えた…
それから一か月くらいたったかな出来上がったのが皆さんお馴染みのこのHP
https://sakushi.utamap.com/online.html
これでトークショー開催に向けての下地は出来上がったんです。
全体構成、進行台本誰が作る?、、俺だ、、
それに伴い当日の全体構成を決めなければいけない、、
これは澤地さんとメールのやり取りで内容を詰めていく、本編はテーマ進行の都合上基本的には参加者の方には聴講スタイル(マイクはオフ)で行くことは決まっていたけど本編中に参加者からの質問を入れ込むことにする。
作詞を勉強する人達って必ず「なんでそうなの?」という疑問点があるはず、それを今回のテーマに沿った質問を事前におくってもらい本編で澤地さんとトミー爺が答えていく…そんなイベントも考えた。
次に90分で進行する為には進行台本が必要になる。
これもトミー爺が作成する事になった、泣き
進行台本ってどうやって作る?
これは以前、舞台演出や舞台監督をやっていた時の経験が役にたった
若い時に色々と経験しておくものですね、笑い
作詞家リアルボイス第一回目の進行台本初稿から
ちょっとここで当日の進行台本の初稿をお見せしましょう。
書けばこれだけの内容ですが、多分本番では5分くらいのトークになったと思います
【作詞家リアルボイス進行台本「初稿」】
「作詞家リアルボイス」
澤地隆の”ただ書きゃいいってもんじゃない”進行台本(初稿)13:30 参加者各自入室
13:40 【トミー染川により参加ガイダンス】スタート
・マイクOFFの件
・アクションでの参加
・Q&Aに関する注意13:50 澤地さんスタンバイ マイク、ビデオOFF
13:58 澤地さんマイク、ビデオONで板付き
14:00 【作詞家リアルボイス】本編スタート
「改めまして皆さんこんにちは」
参加者アクション等で拍手 パチパチパチ
「いよいよ始まりました作詞家リアルボイス、詞を書く前に知っておこう澤地隆の”ただ書きゃいいってもんじゃない”の第一回目のスタートです。
「さてここで今回のメイン講師を紹介しましょう!
作詞家澤地隆さんです」「皆さんこんにちは澤地です。今日は一緒に楽しみましょう」
ーなど、何か一言挨拶ー「澤地さんいよいよ始まりましたね、、」
「いやー、始まりましたよ、、」
「実は以前からオンラインでの作詞ゼミをやれないかな?と思っていたんです」
「世の中に作詞教室や作詞本は沢山あるけど、それも大事。でもプロの人の話を聞くって事が一番「芸の肥やし」になるって思っていて、、」「トミーさん、その通り、、、何かそれについて一言」
「でしょ、、そこで何かそんな場を作りたいって考えて、自分一人ではできないので、誰かに頼みたい…その時に何と最初に脳裏に降臨してきたのが澤地さんだったんです」
「マジですか、、笑い、、」
「実はあの時にトミーさんから連絡もらって…」
などちょっとしたエピソードを一言ー作詞家リアルボイス進行台本、澤地さん第一回目より抜粋ー「皆さん、今日は澤地さんから色んな話を聞かせてもらいましょう!楽しみにしていてください」
こんな感じで
プラス当日の進行役、そしてテクニカルオペレーションも全て一人で行う事になってしまった。
時には「あー、、なんてことをやらせるんだ、、!これを企画したのは誰だ!」「あんたでしょ、、笑い」など一人ボケと突っ込みを行う日々が続き、、笑い
でも本番がはじまったらそんな事どこかに吹っ飛びました。
楽しかったのでその模様は次回のコラムで紹介します。
お楽しみに!